男女共同参画社会とは、性別に関係なく一人ひとりが尊重され、自分らしく活躍しながら生きられる社会のことです。世界経済フォーラム(WEF)が発表する各国における男女格差を測る指標として、ジェンダーギャップ指数(GGI)があります。ジェンダーギャップ指数(GGI)では、経済・教育・政治・健康の4つの分野における男女の格差を測定し、各国の順位を算出して発表しています。2024年版「Global Gender Gap Report」(グローバル・ジェンダーギャップ・レポート、世界男女格差報告書)によると、日本は146カ国中118位で、過去最低の順位だった前年(146カ国中125位)からはほんの少しですが順位が上がりました。しかし、G7(主要7カ国)をみると、ドイツ(7位)、英国(14位)、フランス(22位)、カナダ(36位)、米国(43位)、イタリア(87位)と続き、日本は最下位となっています。
分野別に見てみると、特に深刻なのが政治で、次が経済という状況が継続しています。政治分野での順位は146カ国中113位で前年の138位からは上がりましたが、衆議院の女性議員比率は約1割にとどまり、女性首相がひとりも出ていない状況も変わっておらず、男女平等の実現にはまだまだ遠いのが現実です。一方、経済分野の順位は120位で、労働参加率の男女比、同一労働での賃金格差など、どの項目も大きな改善がなく、特に女性管理職比率の低さは、世界的にみても低水準のままとなっています。
2024年版「Global Gender Gap Report」(グローバル・ジェンダーギャップ・レポート、世界男女格差報告書)によると、「現在のペースでは、世界で完全なジェンダー公正を達成するまでにあと134年かかる。これは、5世代分に相当する。」と指摘されており、私たち一人ひとりの意識改革と行動が早急に求められています。
6月23日~29日は男女共同参画週間です。男女共同参画週間に自分ができることを考えてみてはいかがでしょうか。
出典:内閣府男女共同参画局ホームページより
https://www.gender.go.jp/international/int_syogaikoku/int_shihyo/index.html