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すみれコラム LGBTQについて〜誰もが自分らしく生きられる社会へ〜|情報発信|八尾市男女共同参画センター すみれ

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2024.12.04 すみれコラム情報発信

すみれコラム LGBTQについて〜誰もが自分らしく生きられる社会へ〜

 最近よく聞くようになった「LGBTQ」という言葉。これは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)、クエスチョニング(Questioning)の頭文字をとったものです。性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称の1つで、主に性的指向と性自認に分けられます。

 性的指向とは、どのような性別の人を好きになるか、恋愛や性愛の感情の方向を表します。レズビアンは女性の同性愛者、ゲイは男性の同性愛者、バイセクシャルは両性愛者のことです。

 性自認とは、自分の性をどのように認識しているか。トランスジェンダーは、生まれたときに割り当てられた性別と自分が認識している自身の性別が一致せず、性別に違和感をもつ人。クエスチョニングは、自分の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていない人のことを指します。「Q」はクィア(Queer)と表現されることもあり、もともと「不思議な」「風変わりな」といった同性愛者を侮蔑する言葉でしたが、現代では規範的な性のあり方以外を包括する言葉としても使われています。

 また「LGBTQ」に「+(プラス)」を付けて「LGBTQ+」や、複数形の「s」を付けて「LGBTs」と言われることもあり、これは性的マイノリティといっても多様なため、容易に一括りにすることができないことを意味しています。

 「令和元年度 厚生労働省委託事業 職場におけるダイバーシティ推進事業 報告書」によれば、「性的マイノリティであることを理由に、働く上で困っていること」は、レズビアンの11.2%・ゲイの21.5%・バイセクシャルの14.3%・トランジェスターの21.8%が「プライベートの話をしづらいこと」、トランスジェンダーの22.8%が「自認する性別と異なる性別でふるまわなければならないこと」などで困りごとを感じていると回答しています。

 性的マイノリティは特別な存在ではありません。誰もがひとりひとり異なる性のあり方を持っています。「男らしさ」や「女らしさ」の決めつけや思い込みをなくし、お互いの違いを尊重することで誰もが自分らしく生きていける社会の実現をめざして、自分ができることを考えてみましょう。