
2025.12.22 お知らせ
人権とは、人が人らしく生きるために生まれながらにして持っている権利であり、日本国憲法第11条において、侵すことのできない永久の権利とされています。私たち一人ひとりにとって身近で大切なもので、人が生きていくうえで誰もが平等に持っているかけがえのないものです。しかし、私たちの社会や日常生活の中には、人権をめぐるさまざまな問題が生じています。
たとえば、「女性の人権問題」を考えてみましょう。
男女平等の理念は、「日本国憲法」に明記されており、法制上も「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」等によって、男女平等の原則が確立されています。しかし、社会の中に「男は仕事、女は家庭」といった固定的な性別役割分担意識などの考え方がいまだに根強く残っている状況があり、現実には女性の就業環境、家事・育児・介護の負担、セクシュアル・ハラスメント、ドメスティック・バイオレンスなど、さまざまな問題があります。
その他の人権問題として、部落差別、こども、高齢者、障がい者、外国人、性的少数者、インターネット上による人権侵害、感染症患者等、などが挙げられます。
様々な人権問題がある中で、本市では、一人ひとりの人権が尊重され、差別のない、ともに認め合い、すべての生活領域で誰一人取り残されることなく安心して暮らすことができるまちづくりをめざし、人権教育や啓発をはじめ、あらゆる施策の推進において、人権尊重の視点をもって取り組みを進めていきます。
身近な人権問題について考えることは、より良い社会をつくる第一歩です。互いの違いを認め合い、尊重し合う社会をめざして、日々の生活の中でできることから取り組んでいきましょう。
